ティッシュペーパーで作ったドレス

「材料はなんとティッシュペーパーだけ!」と、校内新聞のトップにでかでかと掲載されているドレスを見た私は、自分はもしかすると凄い作品を作ってしまったのではないかと、このときになって初めて実感することができました。これは以前、私がデザイン専門学校に通っていたときのことで、私の作った作品が校内新聞に取り上げられたことがありました。その作品というのは、ティッシュペーパーで作ったドレスで、この作品を作ろうと思い立ったきっかけは、自分の鞄に眠っていたポケットティッシュがあったからです。デザイン専門学校では、こういったファッションデザインをはじめ、インテリア、パッケージ、フードなど、いくつものジャンルがあり、自分の将来の就職に合わせて、それぞれのコースを専攻することになっていました。

しかしこのとき、私はまだその道を決めておらず、自分の思いのままに好きな作品を作り上げていました。その中で、このティッシュペーパーを使ってドレスを作ってみたことがあったのです。あるとき自分の鞄の中に、街中で配布されているようなポケットティッシュが溜まっていることに気が付き、これを何かに活用できないかと考えました。

そこで思い付いたのは、ティッシュペーパーの特性を活かして、ドレスの華やかさを作り出すことができないかということでした。ティッシュペーパーというと、1枚に見えるものは実は2枚の薄いペーパーを重ねてあるもので、その薄い1枚にしてみると、とても柔らかくて形は自由自在に変えられるものでした。私はその柔らかさを活かし、まるでレースのような使い方をしてみようと思いました。まず初めに、基となる無地のドレスを用意して、それに次々とティッシュペーパーの形を変えて貼り付けていきました。単に形を作るだけではなく、細く裂いたものを編みこんでみたり、丸めたものをドット模様に見立てたりと、真っ白のティッシュペーパーを色づけることなく、しかし影や形によっていくつものカラーを表現できるようにと考えて、そのデザインを施していきました。そうして完成させた手作りのドレスは、新聞部の目に留まり、なんと構内新聞にまで掲載されることになったのです。このようにして私は、デザイン専門学校での学びを深めていきました。様々なデザインの作品を作り上げていった中でも、このティッシュペーパーのドレスは、1番に印象に残っているものです。学生時代の思い出の1つになっています。

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